昔から畳のへりは踏んではいけないと言われてきましたが、一体なぜなのでしょうか。
理由は知らないけどなんとなく避けているという方もいるでしょう。
そこで今回は、畳のへりを踏んではいけない理由について解説していきます。

▼畳のへりを踏んではいけない理由
ハッキリとした理由はわかっていませんが、今回は数ある諸説の中から代表的な理由を3つご紹介します。

■身を守るため
昔は常に命を狙われていて、畳下にまで敵が潜んでいるとされていました。
畳の間から武器を差し込んで暗殺することもあったので、畳のへりを歩くと敵に気づかれる危険性があったのです。

■失礼にあたるから
昔は畳縁に家紋を入れていることが多かったので、それを踏むと相手を侮辱していることになります。
武士の世界では家の格式を重んじていたので、相手を侮辱することは許されなかったのです。

■劣化しやすいから
昔の畳縁は、今と違って耐久性が低く色落ちしやすいものでした。
畳のへりを踏むと劣化につながることから、そこを避けて歩くようになったとされています。

▼まとめ
畳のへりを避けて歩いていた理由は、主に次の3つです。

・身を守るため
・失礼にあたるから
・劣化しやすいから

上記を見てわかるように、畳のへりを踏んではいけないという決まりはずいぶん昔にできたとされています。
ただ、現在は昔と状況が全く違うので絶対に踏んではいけないということはありませんが、マナーとして頭に入れておくのが良いでしょう。